Milton Nascimento

ミルトン ナシメント 

暖かくなったのでボサノバをさがして聴いてたら小野リサのトラヴェシアという曲が気に入って何度も聴いてみた。
メロディーがいいなぁと思い オリジナルをみてみたら ミルトンナシメントという僕は知らなかったのだけどブラジルの声といわれる有名なミュージシャンだった。
60年代の軍事政権下にでてきたブラジルの黒人ミュージシャン、 幼少のころに両親をなくし養子先でアコーディオンを弾きながら唄を学んだという。
民主化運動にゆれる70年代、透き通る声で自らの主張を唄い続けた彼はのち、世界的な支持をうける。
個性的な顔で悲しげな深い目が気になって歌詞をしらべてみると とても切なくいい歌詞に心打たれた。”人の道”という意味のトラヴェシア。



「トラヴェシア」   ミルトン・ナシメント

君が行ってしまったとき  僕の人生には夜が来た
僕は強いがどうにもならない  今日涙が止まらない
自分の家はもう自分のものではなく  この場所さえももう僕のものではない
あまりにもこの身は孤独で耐えられない  語るべきことだけが溢れ返ってくる

星の間へ声を飛ばす  僕はもう留まりたくはないんだ
この道は石くれだらけ  なのに夢など見れるはずがない
そよ風で出来ていた夢は  暴風がかき消してしまう
この涙を止め  僕は死を願おうとするだろう

けれどもこの人生を  君を忘れようとしながら僕は続けていく
もう死はたくさんだ  生きるべきことは沢山あるはず
もう一度愛を育みたくなるだろう  例えそれが不可能でも傷つくことはないだろう
なぜなら  もう夢は見ないのだから
自分の腕で  人生を切り開いていくのだから


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ちなみにこちらは小野リサのテイク。

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