ミクロネシア


昨年末 旅行したバヌアツは 総人口20万の国。アメリカ日本からの直便がなくメインの島の一周の道はほとんど舗装されていなかった。世界の人口ランキングで170くらいの国 バヌアツ。
ここまでの途上国に行ったのは初めての経験。コンビにもネットもない生活の島人達だけど、素朴で気さくで満面の笑みの彼らをみて、妬み欲望は極度に少ないんだなーって思った。仕事しなくても自然の恵みで生きていける訳だから。


ネットで調べていたら この辺りのパシフィック諸島で ツバルという面白い島国(というか全土がサンゴ礁)があった。
独立国ではバチカンについで最も少ない人口の国。
土地はとても小さく海抜が低いため、地球温暖化により国全体がなくなってしまう可能性があるらしい。しかも土地が貧しく天然資源もない。この極小貧乏国がいきなり大きな収入を得ることになるのが 国別コードトップレベルドメインでツバルに割り当てられた.tv。それをアメリカのベンチャー企業、dotTV社が 5000万USドルで売却。その利益で国連加盟を果たしたという。温暖化によって潰れてしまう島国の外交官は国連会議でも発言権がほとんどなく、出張費も少なくてすべての滞在日数を消化できないらしい。ひどい話だ。

ちなみにgaku.ccの.ccはクック諸島に割り当てられたものだというのを知りました。




さらに面白い島国は ナウル共和国というミニ国家で人口1.3万人、周囲19キロの小島のみ。
しかしここはツバルと違い天然資源 リン鉱石が取れる、というか取れた。鳥の糞が何万年も積み重なり珊瑚と化合してリン鉱石になったもの。20世紀初頭は国民一人のGDPはアメリカドイツ並みにあったという。鉱山会社は外国からの出稼ぎ労働者からなり、国民にはたくさんの年金が支給され、ほとんど働くなくてもよい生活だったらしい。 がしかし、当然限りあるそのリン鉱石もいずれ枯渇する。いままで働かなかった国民は働かざるを得なくなるが、いきなりそれは無理なはなし。国を金融センターにしようとするがマネーロンダリングの抜け穴になり米政府より中止勧告。2003年には賃金未払いの外国人労働者が暴動。大統領官邸も襲われて一台あった国際電話も壊れ 国ごと音信不通。
この島は日本軍も占領していた時期が大戦中あったみたい。

ミクロネシアの島の歴史って面白いなぁ。

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